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10/26)講演会「中央アジアのキリスト教会とワイン工房」開催!
現在開催中の展覧会「中央アジアの染織と文化」展に関連し、中央アジアの古代都市や当時の人々の生活を紹介する講演会を開催します。
中央アジア、キルギス共和国北部に位置するアク・ベシム遺跡は、かつてスイヤブと呼ばれた都市遺跡です。5世紀頃に西方から進出してきたシルクロードの交易の民であるソグド人によって建設された都市と考えられており、6世紀から11世紀にかけてはシルクロードの国際交易都市として繁栄しました。このスイヤブは、7世紀後半に中国の唐が砕葉鎮城という軍事拠点を建設したことでも知られています。シルクロードの交易都市であるスイヤブでは、これまで仏教寺院や東方キリスト教教会、ゾロアスター教徒の墓が見つかっており、さまざまな民族や宗教が共生していた場所でもありました。
山内先生達は、2022年からこのスイヤブにある東方キリスト教の教会址で本格的な発掘調査を開始しました。この教会址では、かつての調査でワイン醸造の工房も見つかっています。講演では、ワイン工房、そして新発見も含め、これまでの発掘調査の成果をご紹介いたします。
◆題目:中央アジアのキリスト教会とワイン工房
◆日時:10月26日(土) 13時30分~14時30分
◆講師:山内和也(帝京大学教授、帝京大学文化財研究所長)
◆会場:美術館2階 展示室6
◆先着100名
◆聴講無料(ただし入館券が必要です)
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山内和也
帝京大学文化財研究所教授・所長
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一九六一年福島県生まれ。一九八四年早稲田大学第一文学卒業。一九八八年早稲田大学大学院文学研究科修了。一九九二年テヘラン大学人文学部大学院(古代イラン文化・言語学科)修了。平山郁夫シルクロード研究所研究員、東京文化財研究所地域環境研究室長を経て、二〇一六年より帝京大学文化財研究所教授。二〇二二年四月より同研究所長。専門はシルクロードの考古学、歴史、文化。
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release 2024.10.01